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シグマ 山木社長のインタビューが今のカメラ界隈に深く響く内容だった(Phileweb)

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PhilewebがSIGMA 山木社長のインタビュー記事を公開しました。今回のお題はIシリーズレンズが、2021年のデジタルカメラグランプリ夏で交換レンズ部門で総合金賞を受賞したことによるものです。

シグマ・山木社長が語る想い。「新たなカメラの楽しみ方に、大手メーカーには真似できない新機軸で応える」

Via: Phileweb – デジタルカメラグランプリ2021 SUMMER受賞インタビュー

これからのリアル領域について

  • コロナ禍でリアルのご販売店様が苦戦されているのは心苦しい。
  • バーチャル化の定着の一方で今後はリアルで得られる情報の重要性がより一層高まる。
  • リアル店舗でどのようなサービスを提供していくのかがひとつの大きなテーマ。
    • オンライン販売で写真の面白さや楽しさを伝えるのは自ずと限界がある。
    • オンラインは一方通行という限界があり、直に製品に触れて魅力を実感いただく世界は絶対になくならない。
    • オンラインでいろいろな情報を集めて、販売店まで足を運ぶという流れを構築していきたい。

オンラインの定着と拡大について

  • コロナ収束後もオンラインによる活動はひとつの確固たる流れとして定着、拡大していく。
  • オンラインに何より期待するのは、英語で話せば世界中に瞬く間に発信ができるパワフルさを備えていること。
  • 本当はあまり出演したくはないが(笑)開発したエンジニアや製造に携わっているスタッフが新製品に込めた想いを、代表してお客様にお伝えしたい。
  • 一般メディアや写真家やレビュアーの方もそれぞれの立ち位置から情報を発信され、製品に対する理解もより一層深まっていくと期待している。

「Iシリーズ」はシグマならではの唯一無二のレンズ

  • 現在のレンズは性能はいいが重くて大きく高価なものとの二極化が進んでいた。
    • 質感がよくてコンパクトなものが欲しいというニーズに応えるものが見つからなかった。
    • レトロなフィルムカメラ時代から時代が一巡して、ミラーレス時代の今、再び脚光を浴びる存在に。
  • 「Iシリーズ」は私自身も欲しかったもの。
    • 「Iシリーズ」は設計者やエンジニアが本当に楽しんで取り組んでいた姿が強く印象に残っている。
  • 経営的な観点から「コストを安くしろ」とか、「こっちの方が売れるぞ」とか、余計なことを言うから製品のコンセプトがブレてしまう。
    • このような“わがまま”が通るのも、非上場の会社ならではの強み。

fpが示した映像・画像の限りない可能性

  • 20万円以上もするカメラを本気でウェブカメラとして使おうと考える人などいないと思ってた。
    • いままでシグマと接点がなかったお客様がほとんどなのに驚いた。
    • カメラに対して抱いている古い概念を取り払って映像や画像に寄せる期待に応えていかなければとハッとさせられた。
  • カメラ市場のポテンシャルはまだまだある。
    • そのことに気づいていないのはメーカーだけ。
  • 2つのユーザー層
    • 50代を中心に、40代後半から60代くらい
      • スナップシューターが多く、大きくて重たいカメラを構えて撮るのではなく、気軽に持ち出せる点が大きなメリット。
      • アダプターを使ってクラシックレンズを楽しまれている方にも人気。
    • 30代・40代が中心で静止画も動画も撮られる方。
      • 「ちょっと人とは違ったものが欲しい」
      • デザインや質感に対するこだわりも強い。

今後のカメラメーカーのあり方

  • カメラはこうでなきゃなどと考えているメーカーは時代遅れになる。
    • カメラの楽しみ方はユーザーが先行して開拓する。
    • ユーザーの実態をしっかりと捉える。
    • 古い概念に縛られて意固地になら無い。
    • いまあるテクノロジーとこれから開発されるテクノロジーでどのような新しい提案ができるかが問われている。
  • 大手メーカーさんでは決して出せないようなものを敢えて出す。
    • 商品企画だけがやるのではなく、エンジニアも考えるし、社員ひとりひとりが常に考えている。
    • エンジニアはカメラ好きなカメラユーザーで、開発者と共にユーザーの視点を持ち合わせている。
    • こうすることが業界の活性化に少なからず貢献するものと信じている。
  • 現状はイノベーションのないところが停滞につながっている。

SIGMA山木社長のインタビューでいつも感じるのは、必ず他者視点になって物事を考えられているということです。

今回のインタビューでも、メーカーとしての立場、開発者の立場、製造担当者の立場、企画担当者の立場、販売店の立場、レビューワの立場、ユーザーの立場、そして他社の立場、に分けられ、それぞれの立場を深く分析された上で語られています。

そこで大手メーカーの立場との対比についても語られていますが、それと対比させる意味では同じく2021デジタルカメラグランプリ夏で、奇しくもシグマと同じく交換レンズ部門で金賞を受賞されたニコンのインタビューと対比させてみると面白いかと思います。

Z9の名称の意味がわかった!ニコンはインフルエンサー重視、そして撤退報道について(GetNavi web)

  • ユーザーはインフルエンサーの機材を見本にしているので、重視する。(インフルエンサーに発信してもらう)
  • Nikonの製品はグリップ等(良い筈なので)触ってもらえないのが残念。
  • コロナで販売店からの要望を伺えなくなったのは(Nikonにとって)痛手
  • (他社によって)リモート会議の需要が生まれたので、(Nikonも)対応したことが好評だった。
  • オンラインでは登壇者と視聴者の(間で)一体感を生む。
  • 若いユーザーの方も(Nikonだから)応援してくれている。
  • 是非Nikonのファンになって欲しい。

大手メーカーから発信される方は、おそらく会社の方針をベースに発言されていると思いますので、山木社長自身のダイレクトな意見とは違い一歩引かれた立場で発言されているのかと思います。(本当は言われたいこといろいろあるとは思いますが)

また、SIGMAはコストが掛かる部分はありながらも日本での自社生産を中心に考えられているのに対し、Nikonは日本でのカメラ生産から撤退することで株主の要求に答えるという真逆の方針となっているのも面白いですね。
ただ、どちらが正解かは未だ不明でだと思いますが。

あと、山木社長が本当は自らプレゼンされるのはお嫌いというのも意外でした。
それも社員の方々が山木社長を信頼されているという証かと思います。

カメラは単に写真を撮る道具と言えば道具なのですが、何故かユーザーは、そのカメラメーカーが好きになったり、更には忠誠を誓う、、、、最近は忠誠が薄くなって来ているとは思いますが、、、メーカー大好きって何故なんでしょうね(^^ (他の道具でも同じだと思いますが)

そういう意味では山木社長が好きだからSIGMAが好きという方も多いのでは無いでしょうか?

昔は、本田宗一郎が好きなのでHONDAが好きとか、ジョブズが好きなのでAppleが好き、、、、なんたパターンがあったと思いますが、ことカメラメーカーに関しては、社長が自らプレゼンするメーカーはSIGMA以外になくなってしまいましたね。

おっと、そういえばOMデジタルは分社したことで逆に社長からのメッセージも発信されているようですが、今後はどうなんでしょう。

OM デジタルソリューションズ の公式Webサイトがオープン

もしかしたらオンライン時代になってもうカメラメーカーも所謂大手では無いところの方が面白いのかもしれませんね!(^^

ということで、みんな大好き、そして私も大好きなSIGMAなので、ここのところSIGMA fp L、24mm DG DN、35mm F1.4 DG DNをたて続けに購入させていただき、忠誠しております(^^

シグマ fp L を「購入する決心をした5つの理由」と「買えなかった3つの理由」開封からの〜

シグマ fp L 初めてのLマウントレンズでやっとコンプリート、で液晶保護フィルムの不思議も

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