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#Canon#FUJIFILM#Nikon#OLYMPUS#Panasonic#SIGMA#SONY

2021年ミラーレスカメラ&レンズのメーカーシェアの振り返り(BCN+R)

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BCN+Rが2021年のミラーレスカメラとレンズの販売統計の分析記事を発表しました。

2021年ミラーレスカメラ販売台数メーカーシェア遷移

2021年12月5週(21年12月27日-22年1月2日)、ミラーレス一眼市場でキヤノンの販売台数メーカーシェアが4割を超えた。21年の週次シェアでキヤノンが4割を超えたのは初めて。首位争いを繰り広げるソニーとの差は17.4ポイントに広がった。市場家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。

Via: BCN+R – キヤノンがミラーレス市場でシェア4割超え

昨年末からCanonがSONYを上回り、年末には40.5%という高いシェアを獲得するに至っているようです。

そのジャンプアップの要因はEOS Kiss Mシリーズの販売増が貢献したと書かれています。

一方でSONYが9月に49.7%とジャンプアップしたのはVLOGCAM ZV-E10が売れたということでやはり10万円以下のカメラは台数を稼げるようで、台数シェアにおいては重要そうです。
しかしそのZV-E10など複数の低価格カメラは現在受注停止状態にありますので、今後もSONYはシェアにおいては苦戦しそうですね。

まぁこの統計は日本国内のBCNが調査対象にしている家電量販店とネットショップの統計によるものなので、このシェアが全世界のとは異なる部分もある筈です。

特にEOS Kissシリーズは日本では絶大なブランド力ですのでCanonが年末のボーナスシーズンに台数を稼ぐにはKissシリーズを売るということが手段になっているのではと思います。

先日発表されたヨドバシカメラのシェアでもEOS Kiss M2がキャッシュバックによって台数を伸ばしていたということですのでBCNでも同じ状況なのではと推測できます。

先日SONYが今年どのようなカメラを出すのか?の予測の記事も紹介させて頂きましたが、シェアを獲得するにはα7000?のような高性能APS-Cやα5?などの入門フルサイズカメラも必要なのかもしれません。

で、個人的に更に注目なのはこの統計でカメラ3強のうちもう1つのメーカーがOMシステムズ、そしてマイクロフォーサーズということですね。

OMシステムズは昨年発表したカメラは6月のOLYMPUS PEN E-P7の1機種のみで、新ブランドOMシステムズになって未だカメラ製品は発表されていない状況にも関わらず、トップ3のシェア(BCNで)になっているのですからマイクロフォーサーズカメラへの潜在的な需要はかなり高いのではと考えられます。

今年はOMシステムズは何か新しいカメラを発表することになると思いますが、あっと驚くようなカメラではなくてもこのような家電量販店で売れる誰もが手にして簡単に高画質で写せるカメラを是非出してほしいと思います。

2021年ミラーレスボディ販売台数の推移の2020年/2019年比

販売台数の指数ですが、2021年もカメラ販売台数は低迷したままでしたね。

ただ、12月になって2020年を僅かに上回っているのが希望となるかもしれません。

ただ今年になってもSONYの受注停止解除のアナウンスは無いですし、Nikon Z9やCanon EOS R3の入手は絶望的(^^な状況になっていますので未だ未だ台数としての復活は遠いのかもしれませんね。

しかし、その一方で実は各カメラメーカーの業績好調なのでは?という情報も出ていますので、供給より需要が高い状況の方が良いとも言えるかもです。

次にBCNがレンズのシェアに関する記事もアップしています。

〜2021年12月レンズ販売本数の推移

交換レンズが動き始めた。BCNランキングによると、平均単価の上昇とともに、2カ月連続で販売金額は前年比2桁増と好調だ。

Via: BCN+R – Eマウントレンズ好調

前のミラーレスカメラボディの統計ではCanonが好調ということでしたが、レンズの方はSONYが好調ということで、捩れが面白いですね。

SONYのシェアが多いのは、ミラーレスカメラで圧倒的に先行していることで、リアルに使われているボディが多いということ、に加えて、Eマウントは事実上オープンですので、レンズ交換メーカーもEマウントレンズに注力しているという良い循環が生まれているということでしょうね。

ということなのでメーカー的にはSONYが本当にレンズでもナンバーワンなのか?というと、CanonのEFとRFマウントを合計すると、SONYとキヤノンは同じようなシェアなのかもしれません。

でCanonは未だEFマウントの方がRFよりも倍近く売れているのが意外?、、、、と一瞬思ったのですが、実はEF-Mレンズもこちらの統計に含まれている筈(Kiss Mが売れているので)なのでミラーレスvs一眼レフという点では実際の数字には見えて来ないのかもしれませんね。

そして、Canon RFマウントレンズとNikon Zマウントレンズがほぼ同じくらい方が売れているのが面白いです。そういう意味ではミラーレスのミドル〜ハイエンド層ではNikon ZとCanon EOS Rは良い勝負をしているのかもしれませんね。

そしてマウント単体ではシェアナンバー2なのがマイクロフォーサーズですが、OLYMPUSのボデが売れているので納得です。
ただPanasonicのマイクロフォーサーズはちょっと心配ですね、、、、、

またOMシステムは 2020年の日本国内のシェアではマイクロフォーサーズがナンバーワンであると主張していますので、まぁBCN意外では今年もM43レンズが売れているのかもしれません。

M43もオープン規格ですので、Eマウント同様にユニバーサルに売れているのが戦略通りだと思いますので、今年はOMとPanasonicには更に話題になるマイクロフォーサーズ機を沢山出すことになれば面白くなりそうです。

で、こちらのグラフは金額比ということで、赤棒グラフが販売金額の前年比、肌色の棒グラフが一眼カメラの販売金額前年比ということです。

このグラフを見ると3月、4月、5月でレンズもボディも高価なカメラが売れているということです。
その時期発売されたのは、FUJIFILM X-E4とSONY α1とα7RIVとSIGMA fp Lですが、やはりSONY機がその販売金額上昇の要因の1つ、そしてその頃Canon EOS R5/R6も供給が改善されたことがあるのだと思います。

ただ、6月以降は金額が低迷してし待ったので、やはりカメラが作れない状況になっているということですね。
ただその一方で、カメラボディの平均単価(グレーの折れ線グラフ)は確実に前年よりも高価になっていますので、明らかに台数を売らずに単価で稼いでいるという状況だと思います。

今年はどうなるんでしょう?

今年も始まったばかりで予測するのは困難だと思いますが、最新のニュースではCanonが中国の生産拠点を畳んで日本国内回避するというニュースが入ってきました。

日本のデジタルカメラ大手のキヤノンが、30年余りの歴史を持つ中国の広東省珠海市の工場を閉鎖することがわかった。内情に詳しい複数の関係者の証言によれば、工場の現地運営会社であるキヤノン珠海は1月12日、経営上の大きな困難を理由に、工場の操業停止を社内に通知した。

Via: 東洋経済ONLINE – 中国「デジカメ工場」をキヤノンが閉鎖する事情

スマホの台頭とコロナ&半導体不足によってカメラの需要が低くなっているということですが、中国から大企業が撤退するということは、通常であればかなり敷居が高い筈ですが、逆にこのような重大な施策を実行出来る理由付けになっていると思いますので、ベストタイミングの選択なのかもしれません、、、、

ですのでCanonは中国から脱却するにもあたって万全の準備と破格の後処理をしているようです。

日本企業キヤノンが中国・広東(かんとん)省珠海(しゅかい)市にある同社工場閉鎖に伴い、現地社員に破格の補償金を支払うことが明らかになった。これを受けて、中国国内では「国内の良心的な企業よりもはるかに(待遇が)いい」という声が上がっている。

Via : Yahoo!ユース – キヤノンが中国工場閉鎖にともない現地社員へ「破格の補償金」

で、結局Canonは増益という見込みになって株価が上がっています。

キヤノン 2796.5 +48.0 大幅反発。22年12月期純利益が前期見込み比約2割増の2400億円前後になる見通しとの観測報道が伝わっている。

Via : ZAi ONLINE – キヤノン—大幅反発、市場コンセンサス上回る

驚きなのは日経平均がだだ下がりなのに、、、、

Canonの株は上昇を続けているということです。

本当にカメラ台数が売れなくても利益を十分に稼げる状況と体制になっているということですね。

そしてリコーイメージングがカメラの大量生産の体制を止めるというのもカメラ業界にとっては大きなニュースだったと思います。

ということでCanonのようにプロ向けに更に注力するメーカーと、趣味層に特化してよりニッチを狙うという方向に二極化する流れだと思いますので、各メーカーはどうなるのでしょうか?

おそらくSONYは前者でOMは後者のように思えますが、他のカメラメーカーがどのような戦略を取るのか?今年はこのような動きが更に出て来るかもしれませんね。

今年も面白い1年になりそうですね!楽しみです。

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