トークセッションPowershot S100ブロガーミーティング:その4
イベント最後はキヤノンマーケティングジャパンの方を交えて、ブロガーの方からの質疑応答と開発者の方々とのトークセッションです。
◆質問:DIGIC5画像処理エンジンについて
回答:
高感度画質が圧倒的に進化。フラッシュ無しで最適に撮影出来る性能となった。
一眼レフの画質は素材性を重視しているのに対し、S100は撮ってそのまま楽しめる絵作りとなっている。
DIGIC5ではノイズを消しながらも階調性と解像度をちゃんと残すことが出来る。
歴代DIGICの進化の歩み、DIGIC5はエポックメイキングな進化。
◆CMOSセンサーの役割
センサーの出力のレベルでディテールとノイズをきちんと分けることが重要。
センサーのノイズが少なくすることでディテールと階調が表現出来る。
ポイントが3つ
- フォトダイオード上に光を効率よく集めること。
- フォトダイオードの中で効率良く光を電子に変換出来ること。
- 電子からノイズ無く電気に変換すること。
自社製CMOSセンサー、EOSのテクノロジーをふんだんに投入した。
自社開発のメリットは、最適化出来ること。
レンズ、DIGIC5、イメージセンサーの3つがそろってはじめてキヤノンのカメラと言える。
他社のセンサーを使っていると妥協することが出てくる。
CMOSになり高速処理が実現出来るようになったことでフルハイビジョンの動画が撮れるようになった。
高速連写製にも役に立っている。
◆f2.0レンズ
S90/S95から進化したレンズを搭載。
明るいが薄型、更なる高倍率化。10円玉相当の大きさに収めることでカメラ全体の薄型化に貢献した。
2年間熟成させた成果。
初代も良いレンズだったが。はじめてのチャレンジだったので無駄な部分もあった。
S100のレンズは無駄をそぎ落とし、更に進化させた。
一眼レフに対して縮小された画像を綺麗に写す為にはより高い空間周波数をクリアすることが必要。
◆商品について
商品企画の田中様。
S90を出した当時、世の中では画素数競争が続いていた。
性能を低くする方が良いという主張が気が狂っている認知される可能性があったが、自身はすごく自信があった。
それを認めてくれる人がいたから10Mピクセルのセンサーを使うことが出来た。だがそれ以上のプレッシャーは無かった。
新センサーで高感度は間違いないし、更にDGIGI5の進化が一番大きい。
S90で成功していたこともあり、開発の人間はユーザーの皆様の動向、ネットなどをかなり心配して見ていた。
すごく傷ついたこともある。
例えば1:1比率が無いことを指摘された時、次は入れようと心の中に誓っていた。
どこでもいつでもだれでもカンタンに写真がとれることに努力している。
キヤノンとしてこのカメラに1000人以上が関係している。
シャッターを押される回数だけその全てを良い写真にしたいと思い努力しているが、1000人が毎日働いてもななかなか到達しないことでもある。