ナショナルジオグラフィックの専門家が選んだベストトラベルカメラ2022年版(GoToトラベルに持って行こう!)
ナショナルジオグラフィックに所属する探検家の Kiliii Yüyan 氏が旅行者向けのコンパクトなカメラをテストした結果の年次ガイドを公開しました。
National Geographic’s photo engineer picks the best cameras for capturing your journeys in the year ahead.
Via: National GeoGraphic – These are the best compact cameras for travelers in 2022
はじめに
- パンデミックで旅行が大きく制限される時代となっているが、旅行で写真を撮るという欲求が打ち消されることは無い。
- 私は、ナショナルグラフィックのプロフェッショナル向けの機材の設計を行う技術者であるが、同時にコンシューマー向けの旅行にお勧めのカメラ年次ガイドの編集のためにテストも行っている。
- 今年はカメラメーカーは革命的な変化は無かったが、いくつかの優れたモデルと素晴らしいアップデート版も出て来た。
- よって、今回は来年旅する皆さんのためにベストカメラのリストを公開することにした。
RICOH GR III / GR IIIx
- GR IIIは最も美しく派手とは言えないが、パンチが詰まっている。
- 2400万画素 APS-Cセンサー、ボディ側手ぶれ補正、デュアルAF、きびきびしたタッチスクリーン、操作しやすいメニューシステム
- GR IIIxはレンズが僅かにタイトになった換算40mm f/2.8レンズであることを除いてはあらゆる点でGRIIIと同一である。
- 私は手軽なバックアップカメラとしてプロによく勧めている。
- バッテリー寿命は長くないが、USB-C接続によってモバイルバッテリーを用いて移動中に充電が可能である。
SONY RX100VII
- 便利な機能が満載で、ジャケットのポケットに収まるくらいコンパクトである。
- SONYのプロ向けカメラと同様のリアルタイムAFが搭載されていることで、信頼性の高い瞳/顔AFが実現されており、動物にもそれが使用出来るようになった。
- 他のこのサイズのカメラではこのようなAFや撮影レスポンスを持っていない。
- 電子シャッターにおいても動体撮影時の被写体歪みが殆ど無く撮影出来る。また明るい場所でも高速シャッターを切ることが出来る。
- 換算24-200mmのレンズは明るくは無いが旅行者に必要は幅広い範囲をカバーしている。
- 高価であるが卓越したパフォーマンスが享受することが出来る。
FUJIFILM X-T4
- 他のカメラがX-T4を模倣したり、技術的に追従しようとしているが、このカメラの設計、技術、パフォーマンスに匹敵するものは無いようである。
- パフォーマンス、AF、画質、処理においてプロのフルサイズミラーレスカメラ、及び一眼レフカメラと同等になるカメラでもある。
- X-Pro3とセンサーと画像処理プロセッサーを共有するが、指先で全てのコントロールが可能な一眼レフスタイルのボディとなっている。
- 最大の魅力は、レトロな魅力(ビンテージなダイアル操作)を維持しながら、プロ的なモダンなホイールコントロール、耐候性、動画とスチル用の両方が提供されている。
- X-T4は優れたトラベルカメラであるだけでは無く、市場において最高のAPS-Cカメラの1つであり、2022年のトラベルカメラの王者であると考えている。
FUJIFILM X100V
- オリジナルのX100はデジタルカメラ業界のゲームチェンジャーとなった。ブランドを活性化氏、レトロなスタイリングをカメラデザインの最前線に戻すきっかけとなった。
- シリーズ5代目となるX100Vでレンズが新設計され同じ解放値ながら隅々までシャープネスが大幅に向上した。
- 耐候性のシーリング、フィリップスクリーン、そしてグリップやボタンレイアウトが改善された。
- Fujifilmのカメラには驚くべきフィルムシミュレーションが搭載されており、業界で最高のJPEG画像が生成出来る。
- X100シリーズは多くのフォトジャーナリストが選択しているバックアップカメである。
- 高速なストロボ同期を可能にするリーフシャッターとNDフィルタが搭載されている。
- X100で撮影する時には、ホットシューサムレス、レンズフード、リストストラップの3点セットを必ず導入すべきである。これらによってカメラバッグとレンズキャップを捨てることが可能になるからだ。
Leica Q2/Q2 Monochrome / Q-P
- 高価な価格を克服することが出来ればスペードカメラになる。
- Q2よりもQ-Pを好んで使っていたが、Q2 Monochromeは全く別物である。カラーフィルタを外すことで、驚異的なモノクロ画像が得られるのだ。
- モノクロ画像に満足するならばQ2 Monochromeが必ず気に入る筈であるが、カラーがお好みならQ2のみならず古いQ-Pも更にお気に入りになるだろう。
Fujifilm X-S10
- 愛するX-T4からほぼ同様のものが取り入れられ、更に優れた人間工学を持ち、最小限のトレードオフ(バッテリの小型化、シングルスロット、シーリングなし、ファインダーの小型化、シャッタースピードの低下など)の代わりに低価格が実現されている。
- X-T4と同じ内部電子回路を持っているため、ボディ側手ぶれ補正を備えたAPS-Cミラーレスカメラとして最も手頃な価格の新モデルとなった。
- これらのことから、今回のリストでベストのカメラであると思っている。
- 優れた人間工学のグリップのおかげで、XF18-135mmなどのオールラウンドレンズと組み合わせれば、完璧な1レンズのトラベルキットとなる。
Canon EOS RP
- これまで年次のお勧めリストにフルサイズカメラを入れたことは無かったが、最近はコンパクトなフルサイズカメラとそれに対応する小型レンズが出始めている。
- 今年はRPとSONY α7Cと両方をテストした。7Cは全てのカテゴリで技術的に優位だが、RPはそれをいくつかの点で打ちのめしている。
- 何よりもまず、RPは手に馴染み快適に使用することが出来る。
- 今回のリストでも安価なカメラのうちの1台でもある。
- このカメラは写真撮影の基本を備えており、初心者にも寛容で、愛好家にも受け入れられるパッケージとなっている。
- EF-RFマウントアダプタによって、市場に出回っている数えきれない中古のEFレンズを利用出来るようになる。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
- E-M1シリーズのカメラが提供する膨大な機能にいつも感銘を受けていた。
- 小型のフォーサーズセンサーだが、それによって超コンパクトの望遠レンズが提供されている。
- 最高の人間工学、最高の耐候性、最小の超望遠レンズ、スチルカメラでは最高の手ぶれ補正など、驚きのリストが提供されている。
- このカメラのハイライトは、手持ちの高解像度撮影で(16フレーム連写で5000万画素の画像を生成)、Live-ND、三脚仕様時並みの長時間露光撮影をエミュレートすることである。
- 前代のE-M1から僅かに更新された2000万画素センサーによってシャープネスと明瞭度がやや向上している。
- プロラインレンズは統合されたレンズフード、スームースなズームとフォーカシングリング、丸いボケ、など高品位の作りとスポーツ撮影機能を兼ね備えている。
- 人間工学、優秀な手ぶれ補正、全天候と耐久性、高速性能、使いやすい小型レンズの組み合わせによって強力な野生動物の撮影キットとなる。
- OMデジタルがこのようなレンズとカメラの継続を約束しているようなので自信を持ってこのブランドを推奨できる。
いかがでしょうか?
世界中を渡り歩くジャーナリストフォトグラファーの方々にとって、JPEG撮って出しで素晴らしい記録写真を出すことが出来るFUJIFILMのカメラはやはり評価が高いようで今回も3機種がベストカメラに選出されていますね。
その一方で、NikonとSONYのミラーレスカメラがランクインしていないのはちょっと意外でした。
やはり旅を楽しんで記録出来るカメラとなると、画素数や連写性能よりも使い勝手や、カメラをあまり主張しないようなデザインも重要ということですね。
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