Nikon AF-S Nikkor 35mm f1.8G DX テスト記事

◆シャープネス
$200クラスのレンズとしては注目すべきシャープネス。
開放では周辺がややソフト
F5.6で最高の性能になるがF2.8くらいから十分なシャープネスを発揮する
F11から逆にソフトになり、F22では画面全体で性能が低下している。
総じて言えば、シャープネスはかなり優秀

◆色収差
色収差に関しては開放からF2.0が最適な性能となる
F4以上では期待より少し悪い結果だと思われるが、実際に写真を見て判断して欲しい

◆周辺光量低下
開放からF2.8までやや低下するが、F4くらいから殆ど気にならなくなる

◆歪曲収差
DXフォーマットの事実上の標準レンズとして販売されるが、実際のカテゴリとしては35mm広角レンズです。そう考えると、周辺で最大+0.5%、平均0.25% という収差は大変優秀なもので、あまり問題で無く簡単に現像ソフトウエア処理で除去することが出来ます

◆AF
AF-Sモーターを備えるので最新のボディに適合します。AFは高速、無限大から約１秒以内に最近接に移動する速度で、更に静粛、フォーカシングリングを回すだけでフルタイムMFも可能です。

◆マクロ
レンズの性質からして十分なマクロ性能を持っている訳ではなく、最大倍率は0.16x。約１フィートが最近接です

◆造りとハンドリング
コンパクトで軽量、プラスチック筐体と少ないレンズエレメント（8枚6群）
52mmフィルターのマウント部もプラスチックなどで、重量は200gに抑えられていて、ニコンのボディと組み合わせることが出来るレンズの中で最も軽量な部類となります。

◆結論
ニコンは、お買い得なお値段と、DXフォーマットレンズのラインナップの穴（標準大口径レンズ）を埋めるという非常に合理的な選択をしたようです。
テスとでは良い結果となっており、シャープネスは上々、色収差は若干見れますがそれほど問題では無く、周辺光量の低下も良く制御されています。歪曲収差もすこしありますが、スタンダードレンズと見れば、まったくの許容範囲ということでしょう。
でも、キットレンズの価格を考えると、ちょっと高いかも・・・・

ということで、このNikon AF-S Nikkor 35mm f1.8G DX は、かつて銀塩時代の大口径、単焦点、の標準レンズと同じノリ、軽量と性能を両立させつつ、適度なお値段で、ズームレンズでは撮れない絵が撮れるという、写真が上達するに連れてそんな誘惑にかられる筈で、とりあえず買っておいて絶対損が無いレンズ・・・なんてノリはニコンの販売戦略の上手さ(^^;も垣間みれる商品かもしれません。

ところで、このレンズの性能を、比較するのに咲いて気宇なレンズ。。。それはこちら・・・
Canon（キヤノン） EF35mm F1.4L USMですね

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どうでしょう、あくまでも計測結果からすれば、シャープネスm。色収差も、周辺光量低下も、歪曲収差も、どれも似た性能、しかも、35mm 1.4Lの方は、フルサイズ用のレンズを20Dでのテスト結果ですから周辺光量低下など比較すると、ニコンの35mmがいかに優れているかも判ると思います。
で35mm 1.4lじゃ15万以上のお値段ですから、Nikkor 35mm F1.8が５本以上も買えることになりますw
そう考えるといかにコストパフォーマンスが高いレンズかということが理解出来ると思います。

次に、ちょっと画角が違いますが、大口径広角レンズということでDXフォーマットに使って便利な、SIGMA 30mm f/1.4 EX DC HSM

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で、SIGMA の30mmはこのようなデータだけで見ると、かなり不利ですね。
でも逆に言えば、味のあるレンズという定評はデータからも見て取れるのも面白いですね。

で、逆にちょっと勝てないかな？というレンズがこちらNikkor 24-70mm f/2.8G IF-ED AF-S
です。

Nikon Lens: Zooms – Nikon 24-70mm f/2.8G IF-ED AF-S Nikkor (Tested) – SLRgear.com! via kwout

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性能上は35mm領域が最も性能を発生するようで、開放から最高のシャープネスを示しています。
歪曲も最小となります。
また、広角域の　24mmの開放から素晴らしいシャープネスを発揮していますので、どんな状況でも、どんな画角で使っても、100%の性能が発揮出来るという欠点の見当たらないレンズです。
下手に単焦点を、使い分けるより、これ１本で最高の画質を得られるレンズですから、その価格は納得出来ると思います。

ということで、キットレンズからわざわざ買い替えるならば中途半端なズームレンズには手を出さないようにして、35mm F1.8Gで写真を撮る方が良いのも逆説的に理解出来ると思います。

ということで、単に数値だけ見て比較するのも、味気ないと思いますので、最終的にはWebにアップされている作例など十分ご覧の上、ご購入してくださいね！（ここまで書いておいて、元も子も無いって？(^^;;;;;）

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