フジXフォトグラファーIvan Loh氏が語るフルサイズからXシリーズに乗り換えた理由とX-Pro2対EOS 5D3比較
フジフイルム XフォトグラファーのIvan Loh氏が、自身のブログでフルサイズ一眼レフカメラから、Xシステムに移行した経緯とアドバイスの、そして、フルサイズ一眼レフカメラとX-Pro2の等倍比較サンプルイメージをアップされています。
ブログの記事;X-Pro2とEOS 5D mark II比較
Its been almost 2 years since I bid farewell to FF DSLR and walk into the mirrorless world. Its wasn’t an easy decision but on the hind side; its the right decision. Leaving my 1DX isn’t easy; which is a very capable camera and still hard to beat even in today’s standard. Eventually it was the size; retrolious design and IQ of X-Pro1 that won me over. Of course I had to live with the down side of X-Pro1 too. AF was its weakest link.
Via : X-Pro2 takes on 5D3? | Ivan Joshua Loh
背景
- 約2年前フルサイズ一眼レフカメラに別れを告げ、ミラーレスカメラの世界で歩んでいる。
- この決断は容易では無かったが、その後正しい判断であったと考えるようになった。
- 1DXを手放すのも容易ではなかった、このカメラは非常に有能なカメラであり、現在の基準を以ってもそれを超えることは難しい。
- 結局移行のポイントはサイズであった、またX-Pro1のレトロなデザインと画質は私を打ちのめしてしまった。
- X-Pro1の弱点はAFであったが、最新のX-Pro2においては私と同様の決断を下すのはより容易になるだろう。
- 多くのフォトグラファーがX-Pro2へ乗り換えるべきかについて質問をして来る。彼らはやはりフルサイズ一眼レフカメラの重量に関する不満を持っている。
- 2400万画素のセンサーを獲得したX-Pro2はその代替候補になる筈である。
- あるウェディングフォトグラファーもまた、仕事用としてX-Pro2への乗り換えを検討していることを知らせて来た。
- X-Pro2のシャッタースピード&ISOダイアルは38個のパーツで構成されており、このセクシーなダイアルはまた素晴らしいクラフトマンシップを感じている。
1 APS-Cセンサーはフルサイズセンサーに対して劣っているのか?
- まず、科学的観点の説明は別の人に譲るとして、シンプルに自身がテストした感想を伝えたい。
- EOS 5D Mark III+24mm F1.4L IIと、X-Pro2 XF16mm F1.4、及びEOS 5D Mark III+24mm70 F2.4L と、X-Pro2 XF16-55 F2.8をテストした。
- もちろん公平なテストでは無いことは解っているが、一眼レフシステムからミラーレスシステムにダウンサイジングしたとして、今回ほぼ同じ画素数で画質を比較しフルサイズカメラに対して何か劣っていることがあるかを確認してもらいたい。
- 当初、EOS 5D3の方がやや有利であることを予測していたが、それは間違いであることが判った。
- X-Pro2とEOS 5D3はほぼ同等のようであり、個人的にこの組み合わせの場合少し優っていると感じた。
- 2430万画素のX-Trans CMOS IIIセンサーはその画素数より、知覚的な解像感は優れている、これはXシリーズ共通の大きな訴求ポイントでもある。
2. AFは本当に遅いのか?
- 過去は遅かった、しかし技術が進化した今は違う。
- 今、X-Pro2のAF性能は一眼レフカメラのテリトリーに入るレベルになっている。
- X-T1のファーム4.0のアップデートの際に大幅にAF速度が向上したことを覚えていると思うが、X-Pro2はそれより更に速くなっている。
- メカシャッターは1/4000秒から1/8000秒となり、フラッシュシンクも1/250秒になった。また連写も8コマ/秒でデュアルSDスロットを有する。
- これらのことは、もうプロレベルの一眼レフカメラと行って良いのでは無いか?私もX-Pro2を使って幸せになっている。
3.Xシステムは十分なレンズラインナップを揃えているのか?
- Xシリーズはたった5年の歴史しか無い、しかし彼らのレンズラインナップは明らかに一眼レフカメラシステムのレンズラインナップに匹敵するようになりつつある。
- ご存知の通り、Xシリーズはトップ20レベルの画質を有するレンズとテレコンバーターレンズをラインナップしている。
- 2400万画素にアップしたX-Pro2とXシリーズレンズを使うことで、更にディテールに優れる写真が可能になる。
- おそらく、年内に1〜2本の新レンズが追加されることになる筈であり、もし噂が正しければ、35mm F1.0レンズがある筈である!これは凄い!
4.X-Pro2にテザー撮影機能があるのか?
- X-Pro1はこの機能を有しておらず、移行する際に気になっていたことの1つである。
- しかしx-T1からLightroomによりテザリングが可能になった。
- X-Pro2ではそれが実現されていないが、すぐにファームアップによって対応されると予測している。
5.撮影時重量は最低25〜35%軽減されると言うが、その例は?
- 一眼レフカメラ860g +24mm F1.4 レンズ:650g 合計1.51 Kg
- Xpro2 445g + XF16mm F1.4 WRレンズ:375g 合計:0.82kg
6.導入コストは?
- 重量と共に、導入コストも確実に低減出来る。
- 一般的なフルサイズ一眼レフカメラに対して、明らかにxシリーズのコストは低い。
- おそらく一眼レフカメラに対して20%〜25%低い値となる。
まとめ
- 私のようなコマーシャルフォトグラファーのみならず、全てのフォトグラファーにとって優れたカメラシステムを所有することは重要であり、仕事として食って行くことは更に重要なことである。
- カメラシステムに求めるのは、ある程度コンパクトであること、高品質のレンズが揃っていること、高速のAF、作りの良さと防滴・防塵性能である。
- 画質と色再現性については、フジフイルムは正にトップクラスに君臨している。
- スタイリッシュな外観もカメラとしてプラスポイントである。
- ハイブリッドビューファインダーは使っていて面白い。
- これらのことはフォトグラファーとして一緒い仕事をする上でとても好ましいことである。
- Xシリーズのカメラを選択したが、現時点においては必ずしも世界で最もパーフェクトなカメラシステムでは無い、しかし私にとってXシステムはそれに近い存在である。
- ミラーレスシステムに移行することを検討しているフォトグラファーの方に対して、一眼レフと決別するポイントについてアドバイスすることが可能であり、良い判断の手助けをしたいと思っている。
基本的に富士フイルムよりのフォトグラファーですので、ある程度冷静に記事を読む必要はあると思います。
しかしながら、そもそもフルサイズ一眼レフカメラからXシリーズに移行されたのも事実ですので、参考になる記事かと思います。
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