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アップルがカメラメーカーになろうとしている(CNBC)

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9月11日にAppleがiPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Maxを発表しましたが、その発表について米国のCNBCがAppleがカメラメーカーになろうとしているというレポート記事をアップしています。

“Sure, they can still send texts, download apps, and make video calls, but Apple spent a lot of time and effort marketing its new phones as powerful photography machines.”
Via ‘ Apple iPhone 11 shows transformation to camera company (https://www.cnbc.com/2019/09/15/apple-iphone-11-shows-transformation-to-camera-company.html)

キーポイント

  • AppleはローンチイベントでiPhoneのカメラについて、新サービスや、新iPadよりも多くの時間を費やしていた。
  • カメラ技術こそがIPhoneの最大の進化となることをAppleが確信している兆候である。
  • 今年のiPhoneのデザインは昨年と大差無いことで、カメラ部の物理デザインの変更こそが古いモデルに対してiPhone11際立たせる数少ない要素となっている。

Apple製品ローンチイベントでiPhone11のカメラを重視していたこと

  • Appleはスマートフォンを強力なカメラマシンにする為に、多くの時間とマーケティングに費やしている。
    • Appleはカメラ技術がSAMSUNGやHuaweiなどの競合に対して差別化出来るテクノロジーであると信じているのだろう。
  • Appleは100分のプレスカンファレンスで13分をハイエンドのiPhone11 Proのカメラに使った。またローエンドのIPhone11のカメラについても7分説明した。
    • これは、Apple Arcade、Apple TV+、iPadなどの新製品に費やした時間よりも長い。
    • Apple Watchの新モデルは16分であった。
  • 消費者は未だにカメラ部を注目しており、多くの人がイノベーションを期待している部分でもある。
    • これは、ユーザが簡単にベンチマーク出来ることもある。
  • Apple CEOのTim Cookは、iPhoneのカメラの開発に800人が投入されていると語った。る。

カメラの数は社会に対するシグナルだ

  • 今年のiPhone 11モデルの最大の物理的な違いは、カメラセンサーとレンズが増えたことである。

 Appleが今回カメラの進化を重視したのはシンプルな理由がある。

  • スマホカメラの進化によって多くの人が写真を撮影する為に使っている。
  • Flickrに投稿された写真のうちiPhoneで撮影されたものが最も多い。
  • 看板やその他の広告でiPhone11とiPhonXを区別するにはカメラの違いを訴求するのが最も良い方法である。
  • 背面カメラの数が社会に対するシグナルになるだろう。

AI技術を用いたカメラ

  • AppleはSAMSUNGやHuaweiなどのライバルに追いつく必要からも、複数のカメラを搭載するスマートフォンをリリースする必要があった
    • 更に機械学習を使用することで良い写真を得られるようにした。ナイトモードがその1つの例だ。
  • AppleはDeepFusionと呼ぶ人工知能の機械学習によって、複数の写真を合成することで単独のカメラよりも良い撮影が可能になることを強調した。
    • 合計9枚の写真を撮影するが、シャッターを押す前から既に4枚の短い映像と4つの予備画像が撮影されている。
    • シャッターボタンを押すと、1秒の長時間露光が行われ、その間にニューラルエンジンが、これらの画像からピクセルごとに最適なものを選択し、最適化することで低ノイズの2400万画素の写真を生成する。
  • Applemの秘密のソースはソフトウェアである。加えて強力ななA13 BionicプロセッサでそのAI機能を駆動している。
    • これを実現するには多くのリソースが必要であり、それを実現出来るカメラは少い。Appleはそれを可能にするトップ5にいることは間違い無い。
  • SAMSUNGとHuaweiもトリプルカメラシステムを市場に出している。

コンピューショナルフォトグラフィーの時代に

  • 最新の統計によれば、スマートフォンのプロカメラの台頭によって、スタンドアロンのカメラの売り上げが急落した。
    • 2008年の1億2000万台から2018年は2000万台となってしまった。
  • Apple、Google、Huawei等の企業はスマートフォンカメラの研究と開発に年間数十億ドルを投資することが可能である。
  • 優れたチップ、優れた処理、優れたセンサー、進化したアルゴリズムによって、未来はコンピューショナルフォトグラフィーの時代となるだろう。

それにしてもDeepFusion凄いですね。
おそらく、シャッターを押す前から、被写体がどのようなオブジェクトで構成しているのかを見分け、シャターを押したあとで、手ぶれも利用して、そのベース画像のオブジェクトをスキャンしながらAIによってディテールを構築して行くという感じでしょうか?
それによってセンサー画素数は1200万画素ですが2400万画素の写真が生成されるようですね。

個人的にはAppleがカメラメーカーになることは無いと思いますが、現時点でも日本のカメラメーカー並みかそれ以上の開発リソースと、技術開発の投資を行なったことで、コンデジはおろかレンズ交換式カメラに迫る画質を得るようになってということですね。

一方で、レガシーのカメラメーカーの中でスマホの台頭を予測して対応しているのはいまのところLeicaだけのように思えます。
かつてNikonやPanasonicも独自のAndroidカメラを出したのですが、その後継機は出ていません。

個人的には既存のカメラメーカーがスマホを作る必要は無いとは思いますが、これからも魅力的な製品を出して頂ければと思います。

 

AppleのiPhone 11 Pro のカメラプロモーション動画

 

 

 

 

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