YOUのデジタルマニアックス

ニコン D750のバンド状フレアはAFユニット部光学系の反射が原因?(imaging-resource)

この数週の間、幾つかのウェブサイトでNikon D750で逆光時に撮影した写真のフレア部分にバンド状の影が見れる現象が報告されているようですが、imaging-resourceがその検証と分析を行った記事をアップしました。

There have been numerous reports on the web for several weeks now about odd-looking bands or shadows in the flare of backlit photos shot with the Nikon D750.

Via : Nikon D750 flare problems? Here’s why and what to do about them. (It’s not your lens.)

■Nikon D750

■Canon EOS 6D

■Canon EOS-1D X

■Canon EOS 5D Mark III

■Nikon D810

■Nikon D800E

■Nikon D610

その後、D750を野外に持ち出し、強い日差しの中でシグマ70mmレンズを使って、同様の現象が強く発生する場合があることを確認されています。

こちらは25年の経験を持つプロフェッショナルフォトグラファーの方が、D750にシグマ24-70ズームレンズとニッコール24mmレンズでの動画撮影時で同様の現象を再現させているビデオ(上部がバナーで隠れて判り難い場合はYouzubeで直接表示してみてください)

LEDフラッシュライトを使い、各レンズを装着した際のテスト動画

Robert Martinez氏が、D750とD600にタムロン24-70とニッコール50mm f/1.8でダークバンド現象を比較した動画

YoutubeにTomasz Piotrowskiさんが、D750をミラーアップしたまま、マウント下部の奥のAFユニットの光学系を隠すように黒い居たを入れて比較するテストがアップされています。

これらのテストやYouTubeでの検証からimaging-resourceはこの問題を、マウントフランジとセンサー間の下部に配置されているAFユニットの光学系からの反射によるフレアが発生しているのでは無いかということを予測し、各機種の構造の特長を観察しています。

■Nikon D750

■Canon EOS 6D

■Nikon D610

■Nikon D810

ニコンD750は、シャッター動作に連動してAFユニットが可動する構造となっているということですがこちらはAFユニットが可動している様子が判る動画

 

■imaging-resourceの考察

■まとめ

 

ちなみに、こちらデジタル一眼レフカメラのAFユニット光学系の例

ニコンD750で採用されているAFモジュール Multi-Cam 3500-FX II

これまで、D750ではバンド状のシャドーが発生すると観点でも書かれている場合があったようです。
しかしながらimaging-resourceの検証記事を読むと、この現象は特定の部位からの内部反射によるフレアの発生が主因であり、フレアが発生していない部分が境界となって逆に目立ってしまっているということでもあるようです。

また、カメラによって内部反射の度合いが異なること、また、一眼レフカメラは下方向からの逆光に弱いことも判ったことも、興味深いです。

そして、ニコンのD810、D610、D750ではAFユニットに何らかの反射対策の為の機構(と思われる)を搭載しているようです。

 

ここからは本当に個人的な予測ですが、もしかしたら、D600で発生したダスト問題は、遮光用の可動金属プレートによるものであれば、話は繋がっているようにも感じました。(間違っていたらすいません)

フルサイズカメラとして、ボディの大きさはD810>D610>D750となるようですが、小型化するに従い、我々が予測しなかったような課題があるのかもしれません。また、これまでもニコンのフランジ径がフルサイズデジタルで厳しい大きさということもあるのかもしれません。(こちらも間違っていたらすいません)

 

米国ニコンがこの問題を認識したようですので、今後の展開も注目です。

 

 

モバイルバージョンを終了