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キヤノン Powershot G1 X 開発者インタビュー記事(デジカメWatch)

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Canon Powershot G1X のコンセプトやデザインに関するインタビュー記事。

 キヤノンが3月9日に発売したレンズ一体型コンパクトデジタルカメラ「PowerShot G1 X」は、一般的なコンパクトデジタルカメラに比べて大きな1.5型センサーを搭載したことで注目を集めている。今回はPowerShot G1 Xのセンサーやレンズをはじめとする技術的な進化点をキヤノンに伺った。

Via : インタビュー:キヤノンに訊く「PowerShot G1 X」の進化 – デジカメWatch

◆企画の背景

  • 「PowerShot G」シリーズは常に最高峰
  • ほかのカメラよりもかなり長い時間をかけて商品化
  • デジタル一眼レフカメラを使っているハイアマチュアのサブ機/メイン機としてのコンパクトデジタルカメラ
  • 高級志向のコンパクトデジタルカメラ市場を最初に切り開いたのはGだという自負
  • 技術的蓄積がPowerShot G1 Xを生み出すのに必要なレベルに達した
  • きちんとした製品を出せばユーザーに理解してもらえるという環境が整ってきた

◆前機種「PowerShot G12」のユーザー

  • 高画質だけれどもコンパクトなカメラを求めているハイアマチュア
  • プロ写真家がサブ機に
  • 欧州では商業撮影に使われる例もある
  • ハイアマチュアからプロにかけて幅広く支持

◆ライバル機

  • 直接のライバルはいない
  • APS-Cサイズクラスのセンサーを持ったレンズ一体型のカメラは意識
  • APS-Cミラーレス機に対しボディサイズというのは大きなメリット
  • 上級者向けのミラーレスカメラはターゲット

◆ミラーレスカメラを購入する2つのユーザー層

  • カメラにあまり詳しくないがレンズ交換式のカメラで良い写真が撮りたいというライトユーザー
    • PowerShot G1 Xのユーザー層とは被らない
  • 一眼レフカメラをすでに使いこなしていて新たにコンパクトなカメラが欲しいと考えているハイアマチュア指向のユーザー
    • G1Xのターゲットユーザー

◆「PowerShot S100」との棲み分け

  • PowerShot G1 Xはこれまでに無いサイズのセンサーを使った“史上最高画質”
  • PowerShot Sシリーズは、非常にコンパクトで機動性を重視

◆何故1.5型のセンサーなのか

  • 基本的な技術はEOSのセンサーと同じ
  • EOSで使われているAPS-Cセンサーをコンパクトなボディに納めようという想い
  • APS-Cサイズ(3:2)の両端を切り落として4:3に
  • 一見してすぐわかるような高画質を実現したかった
  • コンパクトさという部分でレンズの大きさも勘案
  • 4:3のセンサー経験値が高い
  • 4:3の方がレンズの大きさの面で効率が良い
  • 求められる高い画質に対応するためのピクセルピッチが決まる(4.3μm)
  • レンズに最適な設計
  • レンズとのマッチングを考慮しバランスが撮れる画素数として約1,430万画素
  • 高感度画質は従来比約2段分の向上
  • 低感度の画質も向上、ダイナミックレンジが広い
  • オンチップマイクロレンズの最適化で、画面周辺の光量落ちが少なくなるよう工夫
  • フルHD動画記録のためにCMOSセンサーを採用

◆レンズ

  • 十分な解像力
  • レンズの性能を活かせる信号処理で従来以上の解像力
  • ローパスフィルターは従来と同じタイプ
    • レンズ性能が良いので、ローパスフィルターがあった方が良いという判断

◆「DIGIC 5」

  • これまでのDIGICで中で1、2位を争う大きなブラッシュアップ
  • 実力を発揮する本命はPowerShot G1 X、これが真打ち
  • DIGIC 4から見ると扱う情報量が4倍、スピードは6倍、速度面ではトータル1.5倍の高速化を実現

◆絵作りの方向性は?

  • 撮って出しでレタッチをせずに、JPEGで撮ってそのまま楽しめる画質、感動レベルを目指した
  • ディテールを出すこととノイズを減らすことにはこだわった
  • RAWはキヤノンのコンパクトデジタルカメラで初の14bit記録
    • ダイナミックレンジを活かせる、被写体のディテール再現も向上、レタッチ耐性は向上
    • 撮って出しのJPEGも14bit化の恩恵を受けている
  • DLOの対応は見送り、レンズとセンサーが最適化された設計の一体型カメラなので画質に問題は無い

◆動画機能

  • フルHDに対応、解像度の面でも向上
  • ダイナミックレンジも広いので動画としての画質は向上
  • 静止画をメインのカメラだが、大型センサーによるきれなボケ味の動画作品を楽しむことができる

◆レンズ

  • センサーの対角長は従来比約2.5倍だが、レンズ直径は約1.4倍に抑えた
  • 大きな非球面レンズや高屈折率のレンズを使用、主に厚み方向の大きさを抑えている
  • モールド非球面レンズは大きなハードルだったが、生産技術面のサポートでクリア
  • レンズエレメントは一部をカットするなどの工夫、非常に高い生産技術が必要
  • レンズ鏡胴にはモーターなどどうやって収めるかも腐心
  • 特にボケ味にはこだわっている、ピント位置の前後のボケ味をある程度考慮して設計
  • “一眼レフカメラに迫るボケ味” ボケの良さは一眼レフ相当
  • 広角端を24mm相当にすると、どうしてもレンズが大きくなってしまう
  • 全域でF4固定にした場合もレンズは大きくなってしまう
  • 特にレンズは製造組立や品質管理の技術がとても大切
  • マクロ撮影を実現できても、画面全体にわたって十分な画質を確保できない可能性がある
  • PowerShotの“G”の画質の基準があり、満たせない部分は撮れない方がユーザーに対しても誠意ある態度
  • クローズアップレンズはかなり巨大になろ、設定しないと判断
  • バリア式にするとどうしても大きくなる、最終的にサイズを優先

◆AF速度

  • 画質を重視した機種なので、AFは速さと精度のバランスが大事
  • 特に精度を求めている
  • 速さだけを狙うやり方は違う
  • レンズの大型化に伴って、AFにおける可動部分も大きく重くなったが。従来と同等の速度まで持ってきた
  • IXYではAF高速化の技術を投入、取り入れながら高速化を図っていきたい

◆デザイン

  • これまでのGのデザインを継承しつつ新しいデザインに挑戦
  • デザインコンセプトは「明快さ」
  • 面を直線で構成して、今までのGらしさも醸し出しつつも全体を刷新
  • レンズとのバランスを考慮して、グリップを従来機よりもしっかりしたものに
  • 使い慣れた“道具”のように無駄を削り落とした必然的な造形美
  • ダイヤルなどのパーツにおける形状や仕上げも流用とせずに一から考え直している
  • 使っていくうちに、だんだん愛着を持ってもらえるデザイン
  • 黒さを引き立たせる塗料を選択、造形のシャープさを引き出させ、“直進性”や“先進性”といったイメージを持たせている

◆ボディ

  • フロントカバー、リアカバーともアルミ製
  • 両面がアルミなのはPowerShot G1Xが初めて(従来はリアがプラスチック)
  • バリアングル液晶モニターの裏側部分もアルミ
  • リアをアルミは握ったたときに金属のひんやりとした感じを味わって欲しかった
  • EOSの高級機と併用するユーザーも多く耐久性や堅牢性が求められる
  • 金属のシャーシを採用
  • シャッターユニットもPowerShotG12に比べて約2倍の耐久性
  • 道具としての品質を高める工夫を、見えない部分も含めて実直に追い求めている

◆バリアングル液晶

  • 過去最大となる3型
  • 機構部分の見直しなどで搭載を実現し
  • 解像度も約92万ドットはEOSで使用しているものと同じ

◆光学式のズームファインダー

  • 実像式ファインダーでチャンスを狙って欲しい
  • 実際にユーザーからのニーズも高く、コンセプトからは外せない

◆ストロボ

  • ポップアップ式内蔵ストロボはケラレをできるだけ防ぐため
  • あえてレバーでポップアップするマニュアル式を採用

◆ダイアル類

  • ISO12800であるのでクリックストップのあるダイアやるにすると細かすぎて使いにくい
  • ISOは背面のダイヤル操作、液晶モニターに感度の数直線が出より自在に感度を設定出来る
  • 露出補正ダイヤルが右側に来たことよって、使いやすくなった
  • 露出ダイアルは従来±2段までだったのを±3段までに拡張

◆コンパクトデジタルカメラのシェア

  • 国内、海外とも20%弱で、首位争い

◆PowerShot Gシリーズの今後の開発の方向性

  • G1からの“クリエイティブな写真が撮れるカメラ”
  • 性能は絶対に譲らない
  • 大きなセンサーという部分は市場で受けている印象、今後膨らませて行きたい

◆PowerShot G1 Xをベースにしたレンズ交換式カメラの可能性は?

  • 技術的には可能
  • レンズ一体型でカメラとしての性能やサイズ感、機動性などを追求するのがPowerShot Gシリーズの使命
  • レンズ交換式にする予定は、現時点ではお答えできない
  • 銀塩時代から一眼レフカメラで1つのレンズを付けっぱなしされる方の割合が高い、あまり変わっていないのでは
  • PowerShot G1 Xがミラーレス機のニーズに対するものかと言われれると答えるのは難しい
  • ミラーレス機投入の検討はしているが、将来の製品計画についてはノーコメント

私も愛用させていただいているG1Xは基本画質が良い代わりに、最短撮影距離や、AF速度などが弱点であるとの指摘が多かったのですが、このインタビューを読む限り、それと引換に得られる部分がかなり多いことが判りました。

個人的には、弱点さえ理解して使えば、ミラーレスでも、従来のコンパクトでも得られない大きなメリットがあるということを実感しています。

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6 thoughts on “キヤノン Powershot G1 X 開発者インタビュー記事(デジカメWatch)

  • 2012年3月30日 at 11:37 PM
    Permalink

    記事の中で興味を引いたのは、想定ユーザーとレンズ交換式ボディへの発展の可能性の有無の部分でした。個人的には、G1Xのコンセプトでレンズ交換式にすると、形態性が損なわれて矛盾が出てくるように思います。ミラーレスについては、G1Xのセンサーサイズが叩き台になるのでしょう。これより小さいサイズはないと見ます。消費税が増税されそうですので、それまでに発売する必要はありそうですけどね。

    Reply
    • 2012年3月31日 at 3:53 AM
      Permalink

      キヤノンはPowershotとIXYは別のグループで開発を行なっているようですが、G1XはPowershotグループの意地というか、コンパクトデジタルカメラの範囲内での特に画質に対する理想を追求したカメラということですね。
      もしかしたら、並行で開発されている筈のミラーレスカメラに対する社内での挑戦かもしれませんね。

      Reply
      • 2012年3月31日 at 1:25 PM
        Permalink

        ミラーレスが仮に発売されるとして、ども開発部門が担当するのか興味のあるところです(やはりEOSと同じ部署!?)。インタビューの中にあったライトユーザー層は、G1Xの想定ユーザーに入らないというのも興味を引きます。ミラーレス機がライトユーザーを想定するとなると、G1Xとまた違った造りになってくるのかも知れませんね。

        以前、真栄田氏が「(ミラーレスの)レンズ付帯率を上げるために工夫が必要~」と発言されていましたが、EOS Kissのようなレンズキットの安売りではこれといった解決法とは言えない気がします(自分にとってはありがたいけど)。それが、どういう工夫なのかも楽しみです。

        Reply
        • 2012年4月1日 at 8:01 PM
          Permalink

          ミラーレスで交換レンズを工夫した機種と言えば、ペンタックスQで面白いバリエーション出して話題にはなりましたが、成功したのかはちょっと判りませんが(^^;;;
          一方ソニーNEXも交換レンズが想定以上に売れて供給不足になっているようですね。NEXと言えば交換レンズのバリエーションを揃えるペースが遅いのですが、このようにあえて交換レンズを出さない方が、後で売れるのかもしれませんねw。ソニーがここまで考えているのなら凄い!w

          Reply
  • 2012年3月31日 at 12:07 AM
    Permalink

    レンズ交換式カメラの廉価版/低性能版が一体式カメラと思っていないようで一安心です。あとはGシリーズが大きく重く高価だったオートボーイぽくならないことを祈ってます(笑)

    ファインダーを重視するならレンジファインダーみたいに視野率が150%とか200%あった方が使いやすいと思いませんか? 好みもありますがGシリーズでいつも違和感が。。。

    Reply
    • 2012年4月1日 at 7:52 PM
      Permalink

      コメントありがとうございます。
      Gシリーズはコンパクトデジタルカメラとして常に最高を狙っているということですから、これからもそうあって欲しいですね。
      ファインダーはご指摘の通りで今回の記事に書かれているような立派なものでは無いのですが、これを改良するとオートボーイのように巨大化しそうですね。
      PowershotシリーズにはEVF機もありますのでそちらの採用も考えて欲しいところです。

      Reply

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